PATLABOR Room
僕のお気に入り作品のひとつ『機動警察パトレイバー』について、語ってみました♪






< 原作について >

手抜きではありませんが、皆様は原作(コミック)を すでに読まれていることでしょう。
だから、あえて解説はしません。
ですが、それではここを開いている意味がないので、
「機動警察パトレイバー」の原点について、簡単に説明させていただきますw

有名な話なので、ご存知の方が多いと思います。
そのような方は、読み飛ばしちゃってください。^^

この作品は、1982年にゆうきまさみ先生が夢中になっていた“企画ごっこ”がはじまりでした。
当時、ロボットアニメといえば、戦争ものばっかで、ゆうきまさみ先生はむなしく思い、
破壊を旨としないロボットアニメができないものか考えたそうです。
最初の企画「シェーラザード」:星間戦争モノ。 女の子を主人公に。
「電光石火ギャラクレス」:宇宙空間での作業ロボットモノ(?)
「バイドール」:「レイバー」という呼称が初登場しました。
これも宇宙が舞台ですがパトレイバーにかなり近い設定になり、警察モノというのもここからです。
シャフトという名や、二課の制服の原型もココからです。
ちなみに26話分のサブタイトルなんかも作られてます。
さらに東京大震災後の世界という構成に変更されました。
その後、出渕 裕氏にその企画を披露!
後に「ガルディーン」の著者となる火浦氏に声をかけます。
とりあえずこの三人で企画した「機動警察パトレイバー」と
ダミー企画「ガルディーン」を製作会社に持ち込むがボツに。。。
ダミー企画だった「ガルディーン」が小説になり、パトレイバーより先に世に出てしまいます。
作家活動が多忙になった火浦氏は企画から抜けることに。
(ガルディーンがなければ、今もヘッドギアの一人として活躍してたのかも?)
頓挫したパトが再び動き出すきっかけは伊藤和典氏が参加されたからで、
同じ年に高田明美さんも加わることになりました。
この4人による企画が通りOVA化が決定し、製作会社もスタジオ・ディーンに決定しました。
確かココの意向で押井守氏の参加が決まったと思います。
こうして、ヘッドギアスタッフが集結しました。
・・・・・・・・・・前後4年ほど中略・・・・・・・・・
1987年の夏、「パトレイバー」は、様々な紆余曲折を経て本格的に始動していきました♪
その翌年の3月に小学館「週刊少年サンデー」でゆうきまさみ先生による連載が始まり、
4月25日、OVAが発売されました!
そういえば、当時、ニュータイプ5月号の付録に特集本がついてきたそうです。^^
(そのなかに、「運用マニュアル12号」というタイトルの漫画が載ってます。
TV版第4話「魔の山へ行け!」とほぼ同じ内容のものです。)
・・・で、今に至ります。

余談ですが、当コンテンツは、2002年に“パトレイバー20周年記念”として作成しました。


< メイキング・オブ・パトレイバー >
『 電光石火ギャラクレス 』

原作者のゆうきまさみ氏が遊び感覚で考えたアニメ企画は、他にも2,3あるが、「パトレイバー」につながるものとしてはこれが最も初期のもの。
戦闘用でなく、宇宙のなのでも屋的なロボットが活躍するという設定で、18歳のアルディを中心とした女の子2人と男3人のチームが主役。富野由悠季氏に似たキャラもすでに登場している('82年4月ごろ)。チーフ アルディ・アッシュ(通称A−A)、副長 バン、チームのマスコット的存在 エビルナ など というキャラがありました。
『 バイドール 』

宇宙を舞台にした警察ものというコンセプトの「電光石火パイドール」では、コルト・ポイソンを持ったロボット、バトローラーや化学特隊ふうの制服(ネクタイを締めるだけで軍服に見えなくなるのがいいね、という書きこみあり)、各キャラクターの設定など「パトレイバー」の原型らしきものがまとまりはじめている。(全26話のサブタイトルまでできていた)。
ライム本部長、バン、トミノー署長、デリック、アルディー(主人公)、エルビナ、カシオ(進士に似ている)。敵側は「ギャラクレス」から引き継ぐ形でファルコーネというボスやニック・ジャガーなる美形悪役も登場する。 敵メカはヘルメスなる組織が繰り出すレイバーマシンとかがある。
『 ロンマンガン・シティ 』

ロンマンガンという未来都市を舞台にした警察のもので、「パトレイバー」にもうひとイキの発展途上にある設定。
主人公は本部長のひとり娘シアラ・サオトメ、20歳。
“警察学校時代の先輩バーナード・ウォンとつきあっているが、結婚は今のところ考えていない”とかで、ノルディカという同僚(クランシーの原型)もいる(注:このタイトルは仮称です)。バトローラー(またはバトルレイバー)が使用するリボルバー拳銃の設定は、このあたりで固まった。他に警棒も持っている。パトカーと合体するというアイディアも残っており、頭部を出した形で両耳にあたるパトライトが点滅するという仕掛けです。当時、SF作家・火浦功氏、アニメデザイナー・出渕裕氏が参加し、本格的なTVアニメ企画として提出される方向に動きはじめたのがこのころである。ここから火浦作の小説「ガルディーン」も誕生した。
『 パトレイバー 』

とまとあき氏の指摘によると、ゆうき氏の絵柄は初期=安彦良和ふう、中期=湖川友謙調、後期=原田和世(?)と発展してオリジナリティを確率させたという。
1983年ごろに完成したTV企画用の元祖「パトレイバー」の主人公・早見翼を見ると、その説は非常に納得できるではないか。
サブキャラとしてノルディカから発展した結城・グレース・ひろ子や火浦係長なども登場する。 他にも風間恭輔、森本伊代といったキャラ設定があり、全体に年齢がやや高め。 ごくふつうの人物たちというコンセプトはそのまま引き継がれている。メカ設定はかなり具体的になり、コンテナレイバー、水中用と、バリエージョンも増えた。


余談ですが、「未来放浪ガルディーン」あとがきには
出渕氏とゆうき氏も加わって三人の座談会が載っているそうです。


原作者:ゆうきまさみ先生が公式サイトを開設なさっていますので、
そちらもご参照くださいませ☆



参考にさせていただいた書籍&情報を提供してくださった方
ニュータイプ100%コミック ゆうきまさみのはてしない物語
角川書店 780円 1997年2月24日 初版発行
第2章 失われた記憶
アルフォンスにあしたはあるか!? 其之壱
〜 パトレイバーは「おじさんの魅力」 より
ハンニバル様より、企画ごっこからOVA化までの過程の情報をいただきました
1988年8月号 月刊ニュータイプ メイキング・オブ・パトレイバー


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