『 電光石火ギャラクレス 』 原作者のゆうきまさみ氏が遊び感覚で考えたアニメ企画は、他にも2,3あるが、「パトレイバー」につながるものとしてはこれが最も初期のもの。 戦闘用でなく、宇宙のなのでも屋的なロボットが活躍するという設定で、18歳のアルディを中心とした女の子2人と男3人のチームが主役。富野由悠季氏に似たキャラもすでに登場している('82年4月ごろ)。チーフ アルディ・アッシュ(通称A−A)、副長 バン、チームのマスコット的存在 エビルナ など というキャラがありました。 |
『 バイドール 』 宇宙を舞台にした警察ものというコンセプトの「電光石火パイドール」では、コルト・ポイソンを持ったロボット、バトローラーや化学特隊ふうの制服(ネクタイを締めるだけで軍服に見えなくなるのがいいね、という書きこみあり)、各キャラクターの設定など「パトレイバー」の原型らしきものがまとまりはじめている。(全26話のサブタイトルまでできていた)。 ライム本部長、バン、トミノー署長、デリック、アルディー(主人公)、エルビナ、カシオ(進士に似ている)。敵側は「ギャラクレス」から引き継ぐ形でファルコーネというボスやニック・ジャガーなる美形悪役も登場する。 敵メカはヘルメスなる組織が繰り出すレイバーマシンとかがある。 |
『 ロンマンガン・シティ 』 ロンマンガンという未来都市を舞台にした警察のもので、「パトレイバー」にもうひとイキの発展途上にある設定。 主人公は本部長のひとり娘シアラ・サオトメ、20歳。 “警察学校時代の先輩バーナード・ウォンとつきあっているが、結婚は今のところ考えていない”とかで、ノルディカという同僚(クランシーの原型)もいる(注:このタイトルは仮称です)。バトローラー(またはバトルレイバー)が使用するリボルバー拳銃の設定は、このあたりで固まった。他に警棒も持っている。パトカーと合体するというアイディアも残っており、頭部を出した形で両耳にあたるパトライトが点滅するという仕掛けです。当時、SF作家・火浦功氏、アニメデザイナー・出渕裕氏が参加し、本格的なTVアニメ企画として提出される方向に動きはじめたのがこのころである。ここから火浦作の小説「ガルディーン」も誕生した。 |
『 パトレイバー 』 とまとあき氏の指摘によると、ゆうき氏の絵柄は初期=安彦良和ふう、中期=湖川友謙調、後期=原田和世(?)と発展してオリジナリティを確率させたという。 1983年ごろに完成したTV企画用の元祖「パトレイバー」の主人公・早見翼を見ると、その説は非常に納得できるではないか。 サブキャラとしてノルディカから発展した結城・グレース・ひろ子や火浦係長なども登場する。 他にも風間恭輔、森本伊代といったキャラ設定があり、全体に年齢がやや高め。 ごくふつうの人物たちというコンセプトはそのまま引き継がれている。メカ設定はかなり具体的になり、コンテナレイバー、水中用と、バリエージョンも増えた。 |
ニュータイプ100%コミック ゆうきまさみのはてしない物語 角川書店 780円 1997年2月24日 初版発行 第2章 失われた記憶 アルフォンスにあしたはあるか!? 其之壱 〜 パトレイバーは「おじさんの魅力」 より |
ハンニバル様より、企画ごっこからOVA化までの過程の情報をいただきました |
1988年8月号 月刊ニュータイプ メイキング・オブ・パトレイバー |
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